博物館ボランティア活動報告

2002年5月6日　【ＵＳ−１Ａに作られた鳥の巣駆除】

屋外展示機の空気取入口等の穴や舵の取付部分の隙間に鳥や虫が入り込んで、
巣を作ってしまうことがよくあります。
こういった巣を放置しておくと、腐食の原因となり機体の傷みを早めることになってしまうので、
見つけ次第、できるだけ早急に駆除する必要があります。

鳥や虫にはかわいそうですが、展示機を1日でも長く、良好な状態を維持していくためには
仕方のないことなのです・・・。
【１】　日本が世界に誇る救難飛行艇
ＵＳ−１Ａです。
 【２】　フラップと主翼との隙間に
鳥の巣があるのを発見！
ＵＳ−１Ａは背が高いので
高所作業車の出番です。
【３】　隙間には鳥が入り込まないように、
ウレタンなどで蓋をしてあるのですが、
小さな鳥は ほんの小さな隙間からでも
入りこんでしまうのです。

 【４】　今回は幸い(?)巣の中にヒナは
いませんでしたが・・・
（ヒナがいた場合は巣立つまで
駆除は見合わせます）
それにしてもＵＳ−１Ａの翼は
大きいですね。
【５】　かわいそうですが
ここは心を鬼にして・・・(T^T)
もうこんな所に巣は作らないでくれ〜
 【６】　・・・巣を駆除します。
気分は良くありませんが
仕方ありません。
穴や隙間を完全に塞いでしまえばこういったことはなくなるかもしれませんが、
そうすると機体内に入った雨水等が抜けにくくなって、
これまた腐食の原因になるという・・・
屋外展示機の維持というのは本当に難しいです。

　

2002/7/18